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中国山地幻視行~深入山・暑くもなく寒くもなく [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~深入山・暑くもなく寒くもなく

 

 汗が滴ってきた。最後の急登。我慢して登り切ると、山頂の標識の上に青空が広がった。「暑くもなし、寒くもなし、いい季節だねえ」。どこからか、聞こえてきた。実感である。あいにく気温計を携行していなかったが、翌日調べると広島の最高気温26.2度、最低気温15.4度。山頂なので若干低めだとしても、このとき20度前後だっただろうか。

 10月3日、深入山(1153㍍)。東シナ海には台風25号があり、4日以降は天候が崩れる見通しだった。1週間ぐらいの単位では、この日が最後の山日和と思われた。どこへ向かうか。深入山の開放的な稜線が、頭に浮かんだ。それに、秋の花がいくつか見られれば。そういう思いだった。

 しかし、10月である。ススキはともかく、どんな花が見られるのだろう。期待半分で南登山口から急坂に取り付いた。いきなり目についたのはセンブリである。といっても小さな花だ。目を凝らさないと判別できない。しかし、よく見れば味わいある姿だ。5枚の細い花弁(所によっては4枚)に入った紫の縦線が洒脱である。そして、花のイメージとは裏腹に胃腸薬の記憶がある。

 なぜセンブリという名がついたのだろう。下山後にWikipediaで調べると「千回振り出しても苦い」ところから来ているらしい。ついでに下段には、シーボルトが誤解したため薬効があるとされたが、特にそうした成分はない、とも書かれていた。いまだにセンブリ=胃腸薬の信仰があるのは「良薬口に苦し」からくる思い込みだそうだ。

 なだらかな稜線を、風に吹かれて登った。山頂直下、いこいの村からのルートと合流するあたり、紫の小さな花が目に入った。形から、センブリの色違いと思われた。そのすぐ上に小さな白い花。ウメバチソウだった。

 山頂で北ア山行の避難食の残りを処理すると、林間コースを下った。山頂からあずまや風の避難小屋に向かう途中、マツムシソウがいくつか咲いていた。早ければ8月下旬にはお目にかかれる花である。こんな時期まで咲いているとは、と少し感動であった。

 

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たどり着いた山頂の上には青い空が広がっていた

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中国山地はみななだらかな山容である

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ススキが揺れる

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格別になだらかな深入山

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センブリの花

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センブリの花

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紫が入ったセンブリ

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ウメバチソウ

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山頂付近で見たリンドウ

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マツムシソウ。まだ咲いていた

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コメント 2

Jetstream

山上の青空、爽快ですね。!(^^)!
まだまだ花が咲いてますね。
by Jetstream (2018-10-07 22:15) 

asa

≫Jetstream さん
空が高い、いい季節になりましたね。どんどん行きたいものです。といっても、当方は近くの山ですが…
by asa (2018-10-08 10:43) 

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