中国山地幻視行~名残の桜 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~名残の桜
この文章を書いているとき、外は雨だ。予報では2、3日続くという。中国山地の奥は別として、このあたりの桜はもう終わりだろう。
先日、広島市近郊の山間をめぐった。探し当てた古いしだれ桜は、葉桜になりかけていた。そばの説明板には樹齢300年以上とあった。風格はあるが華やかさはもはやなかった。いやむしろ、枯れた味わいがあるというべきか。細い道の、なんでもない民家の庭先に、それはあった。しかしここも、小さな林の向こうには宅地化の波が押し寄せている。
ある温泉地の入り口に植えられた桜は樹齢80年。桜としては、このぐらいが盛期なのだろうか。ここも、もう少し早く見にくればよかった。帰り道、廃線になったJRの駅舎を訪れた。駅全体を春の花が囲んでいて、今も「花の駅公園」として住民の憩いの場になっている。背後の山には霞のように山桜が咲いていた。
かすれてほとんど読めなくなった左の説明板には「樹齢300年以上と推定される」とある |
「樹齢300年以上」の左に比べて右の桜はやや若い |
こちらは樹齢80年 |
廃線となったJRの駅舎はいま公園に。右の車両は「飾り」で、動かない |










