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南アルプス幻視行~鳳凰三山縦走<4=完> [南アルプス幻視行]

南アルプス幻視行~鳳凰三山縦走<4=完>

 

≪出会った花≫

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ゴゼンタチバナ


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テガタチドリ


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タカネビランジ


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タカネビランジ(色違い)

 
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ハクサンシャクナゲ


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ヨツバノシオガマ


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タカネグンナイフウロ


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クルマユリ


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ホタルブクロ


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シモツケソウ


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南アルプス幻視行~鳳凰三山縦走〈3〉 [南アルプス幻視行]

南アルプス幻視行~鳳凰三山縦走<>

 

≪第3日=730日≫

 

 いきなりだが、時計を逆回しする。前日(29日)の昼過ぎ、鳳凰小屋に着いたころから雨が本格的になった。軒先を借りてビールを飲んでいると、目の前の石段を上がってくる人の列が引きも切らない。雨の中を、である。新宿から甲府まで特急で1時間半、韮崎まででも2時間という地の利であろう。おかげで小屋は超満員になった。ザックも衣類も湿ったままである。あらためて雨天を恨んだ。

 翌日、つまり30日は曇りの予報であったが、天候ははっきりしなかった。地図上は下り3時間半ほどである。しかし、急坂の上、雨で滑る木の根に足をとられ、思い通りのペースにならない。林間に一瞬漏れた朝日や燕頭山の笹原には目を奪われたが、それにもまして難行苦行の下りであった。この難路を逆に登ろうなどとは、とても思えなかった。鳳凰小屋が標高で約2400㍍、御座石鉱泉が標高1000㍍と少しであるから、登りなら1400㍍近くを稼がなければならない。

 御座石鉱泉の裏手に降り立つと、立派な百合の花が咲き競っていた。久々に人の暮らしのにおいをかいだ気分であった。

 

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朝日が林間の道を照らしたのは、この時だけだった

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燕頭山手前に広がる笹原


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南アルプス幻視行~鳳凰三山縦走〈2〉 [南アルプス幻視行]

南アルプス幻視行~鳳凰三山縦走<>

 

≪第2日=729日≫

 

 南御室小屋からの急登を、息を切らして登った。標高2600㍍を過ぎても森林限界に達しない。樹林帯の深さに「南アルプス」を実感する。白砂の稜線が目立つようになったころ、巨岩が並ぶピークに着いた。砂払岳であろうか。赤さびた標識が立つが、文字は読めなかった。そこを過ぎると「薬師岳小屋まで10分」の標識があった。

 改修のため今夏は営業していないが、小屋はほぼ出来上がった状態に見えた。再開すれば快適な登山基地になるだろう。10分ほどで、薬師岳山頂。ガスに包まれ眺望はない。所在なく、先着の数人と情報交換した。

 しばらく下ったころ「稜線が見える」と誰かが叫んだ。振り返ると、この山行で初めて見る稜線が目に入った。しかし、つかの間である。再び白砂と岩稜の、日本庭園のような縦走路をいった。

 縦走路の最高峰・観音岳(2840㍍)を過ぎ、地蔵岳のオベリスク(地蔵仏)に着いたころ、再び小雨模様になった。しばらく待ってガスが切れかかったころシャッターを切ったが、辛うじてシルエットがとらえられただけだった。それでも、かつて北岳の頂から眺めたオベリスクがここにあると思うと感慨が深かった。

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倒木が作り出したゲート。標高は既に2500㍍を超している

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砂払岳のようだが、標識は赤さびて読めない

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薬師岳山頂。眺望なく所在なげな登山者たち

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薬師を少し下りたころ、山頂が姿を現した

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日本庭園のような縦走路

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縦走路の最高峰、観音岳

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地蔵岳のオベリスクはガスの中

 

 


南アルプス幻視行~鳳凰三山縦走〈1〉 [南アルプス幻視行]

 
南アルプス幻視行~鳳凰三山縦走〈1〉

  

≪第1日=728日≫

 

 早朝に夜叉神峠についた。雨は降っていなかった。夜叉神峠小屋まで、標高差約400㍍の登りである。道はつづら折りに付けられ、整備されていた。林間に朝日が漏れたが、つかの間だった。

  夜叉神峠小屋は小さな小屋だった。白峰三山の稜線が望めると聞いたが、あたりは乳白色のガスに包まれていた。ここからは緩い登りの縦走路が続く。眺望は望むべくもなく、ひたすら哲学者のように歩くしかなかった。高度を上げるにしたがって、シラビソの林が目につくようになった。

 大崖頭山の山頂を巻くように道がつけられ、「杖立峠」の標識がひっそり立っていた。ひと休みを決め込んでいると、動物が動くのが目に入った。鹿である。人を恐れるふうでもない。登山者が残した食べ物でもあてにしているのだろう。カメラを向けると、ふいとどこかへいった。

 ここから苺平までの行程をしばらく我慢すると、今夜の宿である南御室小屋が近かった。

     ◇

 728日から南ア・鳳凰三山を縦走した。梅雨明け十日を狙って計画したが、梅雨前線はなお消えず、全コースともガスと小雨の中だった。かつて歩いた白峰三山を目に焼き付けておこうと思ったが、願いはかなわなかった。

 

 

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夜叉神峠小屋への登り。朝日が漏れたのはつかの間だった

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大崖頭山への緩い登りをひたすら歩く

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高度が上がるとシラビソが目立つようになった

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鹿がこちらを見ている



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