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桜開花~四季・彩時記 [四季・彩時記]

桜開花~四季・彩時記

 桜の季節である。櫻の樹の下には屍体が埋まっている、と書いたのは梶井基次郎で、その解釈はさまざまあろうが、とりあえずはその背後に「死」のにおいを感じさせるほど凄みある美しさが桜にはある、とでも言っておこうか。
 中国山地の里山に咲く桜を見て回った。サクラの語源としてサ(稲)の神が憑依するクラ(座)だとする説もあるくらいで、桜は里山によく似合う。
 広島市の西方、廿日市市津田に向かう県道30号のそばに立派なしだれ桜がある。小川沿いに無造作に立ち案内板も何もないが、時に遠来の花見客もいる。ちょうど見ごろだった。
 次に向かったのは広島市佐伯区湯来にある湯の山温泉のしだれ桜。案内板によると樹高18㍍という。昭和7年に苗が植えられたというから、樹齢85年になる。周囲の山々を借景に、見事な咲きぶりだった。
 続いて訪れたのが旧JR可部線の安野駅。中国山地の人口流出に伴って2003年に廃線になり、使われなくなった駅舎とプラットホームを囲むように桜が咲き誇っていた。桜と廃線の取り合わせが移り行くものの哀しさを漂わせ、花の美しさにとどまらず何かを物語っていた。例年、黄色の菜の花とのアンサンブルが見事だが、今年は桜開花が遅かったため見ることはできなかった。
 広島市近郊の中国山地をちょうど時計回りにめぐった。途中、道路沿いの桜も目を楽しませてくれた。花の向こうに太田川の川面がきらめいた。


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県道30号わきに咲くしだれ桜

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湯の山温泉のしだれ桜

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湯の山温泉のしだれ桜

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湯の山温泉の桜

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旧安野駅の桜

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旧安野駅の桜

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旧安野駅・廃線と桜

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旧安野駅・使われなくなった車両が置いてある

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道路脇にも見事な桜が