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南アルプス幻視行~鳳凰三山縦走〈1〉 [南アルプス幻視行]

 
南アルプス幻視行~鳳凰三山縦走〈1〉

  

≪第1日=728日≫

 

 早朝に夜叉神峠についた。雨は降っていなかった。夜叉神峠小屋まで、標高差約400㍍の登りである。道はつづら折りに付けられ、整備されていた。林間に朝日が漏れたが、つかの間だった。

  夜叉神峠小屋は小さな小屋だった。白峰三山の稜線が望めると聞いたが、あたりは乳白色のガスに包まれていた。ここからは緩い登りの縦走路が続く。眺望は望むべくもなく、ひたすら哲学者のように歩くしかなかった。高度を上げるにしたがって、シラビソの林が目につくようになった。

 大崖頭山の山頂を巻くように道がつけられ、「杖立峠」の標識がひっそり立っていた。ひと休みを決め込んでいると、動物が動くのが目に入った。鹿である。人を恐れるふうでもない。登山者が残した食べ物でもあてにしているのだろう。カメラを向けると、ふいとどこかへいった。

 ここから苺平までの行程をしばらく我慢すると、今夜の宿である南御室小屋が近かった。

     ◇

 728日から南ア・鳳凰三山を縦走した。梅雨明け十日を狙って計画したが、梅雨前線はなお消えず、全コースともガスと小雨の中だった。かつて歩いた白峰三山を目に焼き付けておこうと思ったが、願いはかなわなかった。

 

 

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夜叉神峠小屋への登り。朝日が漏れたのはつかの間だった

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大崖頭山への緩い登りをひたすら歩く

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高度が上がるとシラビソが目立つようになった

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鹿がこちらを見ている



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